「どうやって記事を書いたら良いか分からない!」
「記事を書こうと思っても全然手が進まない…。」
Webライティングの仕事をしていると、このような疑問や悩みに誰もがぶち当たります。せっかく案件を獲得できても、1本書くのに膨大な時間がかかったり、必死に記事を書いてもクライアントに満足してもらえなかったり…。
筆者もWebライターの仕事を始めたころは、そのような悩みを抱えていたライターの一人でした。初心者の頃の自分には「記事の書き方」に対する理解が足りなかったのです。
そこで本記事では現役Webライターの筆者が、記事を書くときの手順を5つに分けて解説します。
初心者だったころの自分に教えてあげたい内容を詰め込んでいるので、記事制作でお困りの方はぜひ最後までお読みください!
記事を書く目的は読者の行動を促すこと
大前提としてWebライターが記事を書く目的は、記事を読みにきた人の行動を促すことです。なぜなら読者がメディアの中で紹介されている商品やサービスを購入するなどの行動をとれば、記事を発注したクライアントの成果に直結するからです。
Webライターに記事を発注するクライアントには「売上を高める」など、何らかのゴールがあります。達成すべきゴールは案件によって異なり、例えば以下のようなものがあげられるでしょう。
これらの目的を達成するためには、記事というコンテンツを通して読者の役に立つ必要があります。「私の悩みは、この記事に書いてある内容で解決できるかも!」と読者に思ってもらえれば、メディアに対する信頼感を与えられるでしょう。そうすればサービスの成約やメルマガ登録など、クライアントが求めるゴールに誘導できる可能性が高まります。
つまりWebライターに求められるのは、読者に価値のあるコンテンツを提供しクライアントの成果をアシストすることだと言えるでしょう。
記事の書き方5ステップ
ここでは記事の書き方を5つのステップに分けて解説します。この順で進めればある程度のクオリティの記事はできあがるので、ぜひ参考にしてみてください!
1. 読者ニーズを調査する
まずは読者ニーズを調査します。Web上の記事を制作する案件の場合、読者が検索するであろう単語の組み合わせであるキーワードが与えられるのが一般的です。インターネットユーザーがどのような情報を求めてそのキーワードで検索しているのかを明らかにすれば、ニーズに沿った情報を読者に提供できます。
読者ニーズの調べ方は大きく分けて2つあり、1つ目は狙っているキーワードで実際に検索して上位の記事に書かれている情報を調査する方法です。
Googleは読者から人気のある記事を上位に表示する傾向があるため、上位サイトを見れば大体の読者ニーズを掴めます。
2つ目はQ&AサイトやSNSなどを使って読者ニーズを調査する方法です。Q&AサイトのYahoo!知恵袋やSNSのX(Twitter)などには、不特定多数の人が投稿した疑問や悩みがあふれています。
つまりこれらのサイトやSNSにある悩みを解消できる記事を制作すれば、読者のニーズを満たせると言えるでしょう。
読者満足度が高い記事を書くには、キーワードを検索するユーザーの気持ちを汲みとる必要があるのです。
2. 構成を組む
読者のニーズを調査できたら、次は記事の構成を組みます。どれだけ質の高い情報を記事に詰め込めたとしても、構成が整っていないと読みやすい記事にはなりません。
記事の構成は順番が命。構成を組む際に最も意識すべきポイントは、顕在ニーズを満たす情報を先に出し潜在ニーズに関連する情報はあとに配置することです。
顕在ニーズ:読者がそのキーワードを検索したときに知りたがっているニーズ
潜在ニーズ:読者自身も気が付いていないものの、提供したら喜ばれるニーズ
例えば「筋トレ やり方」というキーワードで記事を書く場合、顕在ニーズにあたるのは具体的な「筋トレのやり方」でしょう。部位別に効果的なトレーニング方法を紹介すると良いかもしれません。そして潜在ニーズにあたるのが「効果的な休憩の取り方」や「プロテインを飲むタイミング」といった付属的な情報です。
顕在的なニーズである「筋トレのやり方」について紹介したあとに、潜在的なニーズにあたる筋トレの効果を高めるための方法を紹介すれば、読者の興味をグッと惹きつける記事構成ができあがるでしょう。
つまり読者が知りたがっていることを記事の最初のほうで提供し、その次に読者が知りたくなるであろう情報を先回りして提供してあげることが大切です。
3. 記事に書く情報をリサーチする
その次は記事に書くべき情報をリサーチします。リサーチすべき内容は構成を組む段階である程度決まっていくので、構成を組みながら情報を集めても構いません。
リサーチする方法は、主に以下の3つがあります。
最も手軽なのはネット検索です。ネットでの検索は信ぴょう性があるかをきちんと確かめるようにしましょう。大手企業や公的機関のサイト、専門家が配信しているYouTube動画などは信ぴょう性において安心できます。また書籍や専門家への聞き取りは若干難易度があがるものの、信ぴょう性の面においてはネット検索より信頼感が高くなります。
読者に提供する情報を集める作業なので、リサーチはWebライティングにおいて最も丁寧に行うべき工程と言えるでしょう。
4. 本文を執筆する
いよいよ本文の執筆に移ります。読者にとって読みやすい文章を書くには「PREP法」と呼ばれる文章の型に沿うように文を組み立てると良いでしょう。
PREP法は、文を以下の4つのフェーズに分けて書いていく文章術です。
要素 | 概要 |
P(結論) | 見出しの中で伝えたいことを最初に示す。 |
R(理由) | 理由・根拠を提示し、結論に説得力を持たせる。 |
E(具体例) | 結論にまつわる具体的な事例を紹介する。 |
P(再結論) | 再度結論を示し、見出しを締めくくる。 |
この順に話を展開すれば、納得感のある文章を書けるようになります。
1つ注意点をあげるとするならば、R(理由)は必要ないケースがあることです。例えば「Webライターの仕事内容とは」という見出しで文章を書く場合これといった理由はないので、理由のパーツを入れ込もうとすると、かえって不自然になることがわかります。
つまりPREPはあくまで文章の型であり、臨機応変に書き分ける必要があるのです。
5. 記事を装飾する
最後は記事全体を装飾します。装飾をすれば読者に伝えたいポイントが明確になり、記事が全体的に読みやすくなります。
装飾のポイントは「派手にし過ぎないこと」です。
- 文字の色は黒に統一し大切なポイントだけを太字にする
- マーカーの色は1つに絞る
この2点を意識すれば大事なポイントを強調しつつ見た目の統一感を保てるので、より読みやすい記事になるでしょう。
また、文章だけで説明するのが難しい部分に解説用の図解を挿入すると、記事の内容を理解してもらいやすくなります。無料で使えるデザインツールであるCanvaやフリー素材が手に入るICOOON MONOやちょうどいいイラストなどを活用すれば、図解は簡単に作成できます。
文章を装飾したりや図解を挿入したりするひと手間によって、記事の読みやすさは大きく改善できます。
初心者ライターが記事を書くときに意識すべき3つのポイント
ここでは、初心者のライターさんが記事を制作する際に念頭に置いておくべきことを3つ紹介します。
- 自分が書きたいことだけ書いていないか
- 記事のなかで内容が重複していないか
- マニュアルに沿って書かれているか
集中して記事を書いているとつい見落としてしまう可能性が高いポイントを厳選したので、ぜひ参考にしてみてください!
自分が書きたいことだけ書いていないか
まず、自分が書きたいことだけを記事に書いていないかを注意深くチェックしましょう。記事を書く前に読者ニーズを調査する工程はあるものの、文章を書くのに集中しているとつい自分が知っていることや書きたいことが記事の大部分を占めてしまうケースがあります。
自分が書きたいことと読者ニーズがかけ離れている場合、ほとんどの人が記事を読み進めてくれません。そうなると、クライアントの成果を達成させることは難しくなるでしょう。
このような事態を防ぐには、常に読者ニーズは何かを意識して情報をリサーチする必要があります。特にリサーチが浅いときに読者ニーズを外しやすくなるので、自分が知らないことはしっかり調べることを徹底するようにしましょう。
記事のなかで内容が重複していないか
また1つの記事の中で、同じ説明や解説を何度も繰り返してしまうことにも注意が必要です。似たような内容が繰り返し記事中に出てくると読者満足度が下がり、読者が途中で読むのを辞めてしまう原因になるからです。
特に構成を組む際には、記事全体で内容が重複している見出しがないか入念にチェックしましょう。解説している内容が同じ見出しがあれば、どちらかをカットする必要があります。
また同一の見出しの中で、同じような説明を繰り返してしまうミスもよく起こりがちです。PREPの流れに沿って文章を組み立てると説明が重複している部分を見つけやすくなるので、記事制作に慣れるまでは型にはめて文章を書いてみると良いでしょう。
集中して記事を書いているときは重複部分を発見しにくいので、記事をひととおり書いたあとに見直す習慣を付けることをおすすめします。
マニュアルに沿って書かれているか
記事制作を依頼されたクライアントからライティングマニュアルを渡された場合は、それに沿って記事を書かなくてはいけません。そもそもクライアントは「質の高い記事」の基準をマニュアルに詰め込んでいることがよくあります。
つまりマニュアル通りに記事を書ければ、クライアントが設定する基準をある程度クリアできる可能性が高いのです。
マニュアルは案件によって異なるものの、よくある内容は以下のとおりです。
ルール | 概要 |
語尾の連続 | 「です」と「ます」は3連続NG「しょう」と「せん」は2連続NG など |
ひらがなにすべき表現 | 一覧表にある表現は全てひらがなにする形式名詞はひらがなにする など |
冗長表現 | 「ことができます」は使わない「ということです」は使わない などは |
このようなマニュアルにあるルールを徹底して守れるライターは、クライアントから評価されて継続案件を獲得しやすくなるでしょう。
まとめ:記事の書き方には型がある!定石に沿って質の高い記事を書こう
以上、読者のニーズを正確に読みとったうえで記事の軸を決めるのは、とても重要なポイントです。また、読者満足度の高い記事にするには構成の組み立て方や文章の分かりやすさも大事な要素になるでしょう。
読者が喜んで最後まで読む記事を書ければクライアントの成果にもつながるので、継続的に記事制作を依頼されやすくなります。
ぜひこの記事を参考に記事を一本作成してみてください!
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